バミューダ諸島の Work from Bermuda

バミューダ諸島は北大西洋に位置するイギリスの海外領土ですが、そのバミューダ諸島でもリモートワーカー向けのビザがありますので、紹介します。

数日前に紹介したアンティグア・バーブーダの NDR ビザと似ている部分もありますので、その辺りについても触れます。

バミューダ諸島とは

北大西洋に位置するイギリスの海外領

こないだのアンティグア・バーブーダに比べると、バミューダ諸島は名前くらいは聞いたことがある人が多いと思います。バミューダ・トライアングル(※)やバミューダパンツが有名なためでしょう。

例によって、Wikipedia のリンクを貼っておきます。

バミューダ諸島 – Wikipedia

※: バミューダ・トライアングルの話は、ねつ造という事でほぼ確定のようです

高級リゾート

バミューダもアンティグア・バーブーダと似たような高級リゾートです。比較的手頃なホテルもありますが、1泊5万円以上するホテルも結構な数があります。

素敵なホテル・ビラが多く、ウェブサイトを見ているだけで楽しいです。いくつか、リンクを貼っておきます。

タックスヘイヴンのため、物価は世界一高い

多くの調査で、バミューダの物価は世界一高いという結果が出ています。実際に世界一かどうかはさておき、相当高いのは間違いないでしょう。

理由としては、バミューダはタックスヘイブンのため、富裕層が住んでいたり不動産を持っていたりするので、それによって物価が高くなったようです。バミューダに限った話ではありませんが、普通の現地人にとっては物価が高くて生活はなかなか大変なようです。

英語とポルトガル語が公用語

英領のため当然英語が公用語なのですが、ポルトガル語も公用語です。16世紀以降にポルトガルの移民が住み始めたからのようです。

ネット環境は?

ネットの速度を以下のサイトで調べてみましたが、利用者が少ないようでデータがありませんでした。(2021年6月5日現在)

Bermuda’s Mobile and Broadband Internet Speeds – Speedtest Global Index

アンティグア・バーブーダと同様にリゾート地なので、ホテルでメールや SNS をするのに困らないくらいの速さはありそうですが、動画をダウンロード・アップロードするのとかは時間がかかるかもしれません。

バミューダでの Wi-Fi サービスについては、以下のページに情報があります。

Bermuda Boasts Reliable WiFi Across the Island // Go To Bermuda

Work from Bermuda の概要

ここからが本題です。バミューダ諸島のデジタルノマドビザである「Work from Bermuda」について説明します。

  • 最長1年間滞在可能
    • 再度申請することにより更新も可能だが「ケースバイケース」とのこと
  • 手数料は263ドル(3万円弱)
  • 最低収入は設定されていない(収入の証明は必要)
  • バミューダ諸島外での雇用・ビジネスの証明が必要
  • オンラインで申請可能(現地に行く必要は無い)
  • 家族は別途申請が必要
    • 雇用・ビジネスの証明は、メインの申請者と同様のものを提出
  • 銀行口座の開設は(恐らく)可能

詳しくは、以下の公式サイトを参照して下さい。

Work from Bermuda Certificate – Work & Study Remotely // Go To Bermuda

申請手続き

流れ

申請手続きの流れは以下の通りです。

  1. 必要な書類を集める
  2. オンラインで申請する(その際に、クレジットカードで手数料を支払う)
  3. 審査が通れば、メールで連絡が来る

申請から結果が来るまでの日数は5営業日です。

現地に渡航せずに完結するので、資料さえ集めてしまえば申請は簡単です。

必要書類

  • 写真
  • パスポート
  • 無犯罪証明書
  • 就労あるいは自営であることを証明できる書類
  • 現地で生活をするための収入の証明書(最低収入額は決まっていない)

あと、特に記載はされていませんが、書類は英訳する必要があると思います。

必要な金額

概要のところにも書きましたが、手数料は263ドルのみです。

収入の証明を提出する必要がありますが、最低収入額は決まっていません。ただ、物価が高いことを考えると、あまりに少ない収入だと申請が許可されない可能性もありそうです。

Work from Bermuda の申請はオンラインで出来るため、現地に渡航する必要はありません。無事ビザが取れて現地に渡航する際には、日本からの直行便は出ていないため、アメリカ経由で行くのが一番便利だと思います。航空券の値段としては、往復で20万円以上は見ておくべきでしょう。

出来ること・出来ないこと

海外の仕事をする事は可能(当たり前)

デジタルノマドビザですので、バミューダ諸島に住みながら、他の国の仕事をする事は認められています。当たり前ですね。

現地の仕事をする事は出来ない

こちらも、デジタルノマドビザですので、以下の事はできません。

  • 現地の会社に就労
  • 現地の会社と取引

これもアンティグア・バーブーダと同様です。

子供の就学は可能

子供は、現地の公立・私立どちらの学校にも通うことが出来ます。

銀行口座の開設は可能だが・・・

バミューダ諸島は、所得税がかからないタックスヘイヴンとして有名で、オンラインで口座を開ける銀行もあります。したがって、Work from Bermuda 保持者も、銀行口座の開設は可能と思われます。

ただ、タックスヘイヴンということは、富裕層が主な顧客です。HSBC のページを見ると、最低預金額は100ドルでしたが、実際には100ドルの預金だけで口座が開けるかは不明です。また、他の銀行では、最低預金額が数万ドル(数百万円)というところも多かったです。

1年間滞在するだけであれば、わざわざ口座を作る必要は無いかなと思います。

節税のための海外移住であれば、実際に住むのは他の国だったとしてもバミューダに銀行口座を持つメリットはあると思いますが、この記事の趣旨とは異なるので詳細は省略します。

まとめ

バミューダ諸島は北大西洋に浮かぶイギリスの海外領土で、欧米の富裕層も多く訪れる高級リゾート地です。

バミューダ諸島では、リモートワーカー向けに最大1年間滞在できる Work from Bermuda という制度があります。最低収入額は定められていませんが、物価が非常に高いことを考えると、それなりの収入が無いと厳しいと思います。

それなりお金があり、日本人のあまりいないリゾート地でノンビリ過ごしたいという人にとっては、選択肢の1つとなり得ます。

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