メキシコの退職者向け永住権

久しぶりにビザの記事を書きます。メキシコの退職者向け永住権で、リタイアメントビザの一種です。リタイアメントビザというと安定した年金収入があれば取得できるというのが一般的ですが、メキシコの退職者向け永住権は、必要な金額が年々高くなっています。日本人にとって比較的馴染みの深いマレーシア、フィリピンなどでも条件が年々厳しくなっていますので、本サイトを何度かご覧になっている方であれば「あー、そうなのね」と納得できる話かと思います。

概要

  • 以下のどちらかを満たす必要あり
    • 直近12ヶ月にわたり、銀行口座の情報の各月の平均残高が3,457,400ペソ(約2,100万円)
    • 直近6ヶ月にわたり、毎月86,435ペソ以上の年金(約54万円)
  • 就労可能
  • 更新不要

年金の月額が54万円というのは、なかなか大変な金額というのが分かるかと思います。直近12ヶ月の口座の平均残高が2,100万円という条件の方が、まだ楽かもしれません。

詳細は、メキシコ大使館の以下のページをご参照下さい。

6c. 永住者査証(退職者、年金受給者の場合)

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ブラジルの投資ビザは約1000万円で取得可能

一昨日、ブラジルのリタイアメントビザについて書きましたが、今日は投資ビザについて書きます。

他国の投資ビザはたいてい数千万円の資金が必要となるのですが、ブラジルの投資ビザは500,000レアル(約1,040万円)の投資で取得出来ます。

概要

  • 50万レアル(約1,040万円、※)の投資を行う
    • 新規の企業、あるいは既に存在する企業に対して
    • 先進的なスタートアップであれば、15万レアル(約310万円)以上
  • 有効期限は無期限
  • 滞在義務は無さそう

※: ブラジルの通貨レアルは長らく下落傾向にあり、3〜4年前に比べると2/3に、7〜8年前に比べると約半分になっていますで、以前と比べるとかなり安く取得出来ます。

ビザの概要は、意外にも以下のジェトロのページが分かりやすいです。

外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用 | ブラジル – 中南米 – 国・地域別に見る – ジェトロ

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ブラジルのリタイアメントビザ

南米の大国であるブラジルにもリタイアメントビザの制度がありますので、今回紹介します。条件もあまり厳しくありませんので、南米に興味のある方にとっては選択肢となると思います。

概要

  • 2,000ドル/月(約22万円)の収入が必要
    • 年金だけでなく、他の収入も合算可能
  • 2年間有効、更新可能
  • 2年以上ブラジルを離れていると失効する
  • 年齢制限は明記されていないが、年金受給者が対象者と記載されている
  • 就労不可

詳しくは、以下のページを参照して下さい。

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条件が緩いパラグアイの永住権で、他の南米諸国へのドアを開く

パラグアイの永住権は取得の条件が緩く、約5,000ドル(約55万円)を銀行に預けるなどのいくつかの条件があるのみです。ジェトロのサイトにこんな記事があるくらいなので、本当にハードルが低い事は信じてもらえるかと思います。

永住ビザも取得のハードルは低い-パラグアイにおける会社設立(2)-(ブラジル、パラグアイ) | ビジネス短信 – ジェトロ

パラグアイは日本から遠く馴染みの薄い国ですが、永住権取得のメリットもあるので、今回説明します。

永住権概要

  • ID カードは10年間有効、更新可能
  • パラグアイの銀行に5,000ドル(約55万円)を預ける必要がある
    • 永住権取得後に、引き出し可能
  • 就労、就学可能
  • 滞在義務はあるが緩い
    • 3年間に1日以上滞在が必要、2年間海外にいるとダメ、といった非公式の情報があった
    • 公式の情報は見つからなかった(※)
  • 家族も同行可能

※ パラグアイ(や他の南米諸国)は、こうした情報が明記されていたとしても、実際にその通りに運用されずに担当者の裁量に任されていることが結構あります。よって、他国に滞在していたとしても、1年に一度くらいはパラグアイに行った方が良さそうです。

パラグアイ外務省のサイトにあった以下の英文 PDF に概要がまとまっています。

PERMANENT RESIDENCE (ACCORDING TO THE MIGRATION LAW No. 978/96)

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バルバドスの Barbados Welcome Stamp は1年間滞在可能

カリブ海の西インド諸島にある小国バルバドスでも、他のカリブ海諸国と同様のデジタルノマドビザがありますので紹介します。

バルバドスとは

西インド諸島にあるバルバドス島

西インド諸島の東の外れの方に、バルバドス島というのがあるのですが、そこがバルバドスという国です。面積は430㎢くらいで、東京都の約1/5、東京23区の2/3程度の大きさです。

バルバドス – Wikipedia

経済的には比較的裕福、物価は高めだが驚くほどではない

バルバドスはカリブ海諸国の中で最も裕福な国の1つです。教育水準も高く、治安もそこそこです。

島国のため、例によって物価は高いのですが、バミューダ諸島などのように馬鹿高いというほどではありません。食料品や生活必需品の物価は全般的に日本より少し高め、家賃は東京などよりは少し安いという感じです。

英語が公用語

バルバドスは元々イギリスの植民地で、現在は英連邦の一員です。そのため、公用語は英語なので、日本人にとっても比較的生活しやすいと思います。ただ、英語と言ってもそこはカリブ海の国なのでクレオール語に近く、聞き取りには苦労するかもしれません。

Barbados Welcome Stamp 概要

バルバドスのデジタルノマドビザである Barbados Welcome Stamp の概要を説明します。

  • 入国から1年間有効
    • 更新可能
  • 申請料は個人が2,000ドル(約22万円)、家族同行の場合は3,000ドル(約33万円)
  • オンラインで申請
  • 50,000ドル(約550万円)以上の年収が必要

詳細は以下のページをご参照下さい。

Barbados Welcome Stamp – Work Remotely In Barbados

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コスタリカのリタイアメントビザ

ここ最近は、ビザ・ステータス関連の海外ニュースの紹介が多かったのですが、今回は久しぶりにビザ・ステータス自体の紹介をします。

つい先日、コスタリカでもデジタルノマドビザの導入を検討中であるというニュースを紹介しましたが、(あまり有名ではないものの)コスタリカにはリタイアメントビザもありますので、今回そちらの紹介をします。

概要

年金生活者(スペイン語で pensionado)向けの制度です。

  • 2年間有効
    • 更新可能
  • 年金の証明が必要
    • 1000ドル(約11万円)/月以上
    • 一生支払われる年金である必要がある
  • 年齢制限はない
    • 「年金の」証明が必要なので、日本人に取っては実質的には60才以上
  • 家族の同行可能
  • 滞在義務あり
    • 年に1日以上という情報や年に4ヶ月以上という情報があった
    • 公式情報は見当たらず
  • 自分でビジネスを行うなどは可能だが、コスタリカ国内の企業に就職するのは不可
  • 3年滞在後に、永住権の申請が可能

在米コスタリカ大使館の以下のページに、基本的な情報がまとまっています。

Requirements for temporary residence in Costa Rica | Embajada de Costa Rica en DC

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バハマのデジタルノマドビザ BEATS

アメリカのフロリダ州からすぐ近くにある島国、バハマ。そこにも BEATS と呼ばれるデジタルノマドビザがありますので、今回紹介します。他のカリブ海諸国と似たような制度です。

※ 正確には、バハマがあるのはカリブ海ではなく北大西洋ですが。

バハマとは

北大西洋、フロリダ州のそばの島国

普通の日本人に取ってはバハマはあまり馴染みが無いと思います。基本的な情報はここで細かく書くよりは Wikipedia を見てもらった方が良いと思いますのでリンクを貼ります。

バハマ – Wikipedia

リゾート地で物価は先進国並み

バハマは地理的にアメリカに近いため、北米の人に人気のリゾート地です。欧米諸国から直行便も多く、高級リゾートというよりは比較的お手頃なリゾート地です。

物価ですが、リゾート地のため、以前紹介したバミューダ諸島ほどではありませんがそれなりに高いです。アメリカ本土と同じ程度と思えば良いと思います。

アパートとかもあまり安いところは無いようですが、月1,000ドル(約11万円)前後のものはそれなりに多く見つかりました。

英語が公用語

バハマは英連邦の一員で、公用語は英語です。アメリカ人にとって人気がある理由の一つでしょう。日本人にとっても、英語が通じるというのは、(日本語が通じるハワイなどには適いませんが)大きなメリットだと思います。

タックスヘイブン

バハマはタックスヘイブンとして有名です。そのため、外国人が銀行口座を開くのも簡単です。

BEATS 概要

本題に入ります。

BEATS は 「The Bahamas Extended Access Travel Stay」の略語で、名前から分かる通り旅行としての滞在を延長したようなもの、という感じです。制度の概要を以下に記載します。

  • 1年間有効
    • 更新可能(合計して3年間まで滞在可能
    • 滞在義務は無し
  • 申請料等は1人1,025バハマドル(約11万円、※)
    • 同行家族、あるいは申請者が学生の場合は525バハマドル(約5万8千円)
  • 対象者
    • リモートワーカー
    • リモートで学ぶ学生
  • リモートワーカーは家族も同行可能
  • オンラインで申請
  • リモートワーカーの場合、雇用の証明が必要だが、収入証明は不要

※: バハマドルは米ドルと1:1の固定相場制

詳細は以下のサイトをご覧下さい。

Living in the Caribbean | Bahamas BEATS

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コロンビアに長期滞在可能な M ビザは安価に取得可能

南米コロンビアに長期滞在できる M ビザは、比較的安価に取得出来ます。コロンビアという国についてはあまり馴染みが無い人が多いと思いますので、国の紹介、その後にビザの説明をします。

コロンビアとは

一般的なイメージはサッカーか麻薬、コーヒー

普通の日本人にコロンビアという国の印象について聞いてみると、恐らく大半の人は南米のサッカー強国、あるいはコカイン売買をする南米マフィアがいる国、といった回答をすると思います。コーヒー好きの人であればコーヒーと答えるかもしれません。

サッカーでは、最近だと2014年W杯で活躍したハメス・ロドリゲス、古くはカルロス・バルデラマやレネ・イギータなどが有名です。

麻薬に関して言うと、メデジン・カルテルや、それを率いた「麻薬王」パブロ・エスコバルの名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。

コロンビアはコーヒーの一大生産地で、ブラジル、ベトナムに次ぐ世界第3位の生産量です。

実は治安は大幅に改善、経済も好調

ただ、現在のコロンビアは、メデジンカルテルの最盛期だった1990年前後に比べると治安は大幅に改善しており、国全体の殺人件数は当時の1/10以下になっていて、同じ南米のブラジルよりも少ないです。ただ、それでもアメリカの5倍、日本の100倍と、口が裂けても「治安が良い」とは言えませんが、以前のような無法地帯では無くなっています(以前がどれだけ酷かったんだという話でもありますが)。

世界の殺人発生率 国別ランキング・推移 – Global Note

ちなみに、コロンビアより殺人件数が多い国で有名どころとしては、南アフリカ(ヨハネスブルグの治安の悪さは有名)、ジャマイカなどがあります。

ただ、治安というのは殺人だけではなく色々な要素がありますし、以下の安全度ランキングですと、ジャマイカは80位くらいなのでそこまで悪くありません。それに対してコロンビアは140位。また、国全体としてはあまり治安が良くなくても、都市によっては治安が良いところも結構あります(フィリピンのセブなど)。したがって、住もうとしている都市について事前によく調べておくことをお勧めします。

安全度ランキング: Global indexes – Vision of Humanity

コロンビア経済は順調で、南米ではブラジル、アルゼンチンに次ぐ第3の経済規模を誇ります(中米のメキシコも含めると、メキシコが2位でコロンビアが4位)。経済成長率も近年は4%弱で安定的に推移しており、今後の発展が見込まれます。

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バミューダ諸島の Work from Bermuda

バミューダ諸島は北大西洋に位置するイギリスの海外領土ですが、そのバミューダ諸島でもリモートワーカー向けのビザがありますので、紹介します。

数日前に紹介したアンティグア・バーブーダの NDR ビザと似ている部分もありますので、その辺りについても触れます。

バミューダ諸島とは

北大西洋に位置するイギリスの海外領

こないだのアンティグア・バーブーダに比べると、バミューダ諸島は名前くらいは聞いたことがある人が多いと思います。バミューダ・トライアングル(※)やバミューダパンツが有名なためでしょう。

例によって、Wikipedia のリンクを貼っておきます。

バミューダ諸島 – Wikipedia

※: バミューダ・トライアングルの話は、ねつ造という事でほぼ確定のようです

高級リゾート

バミューダもアンティグア・バーブーダと似たような高級リゾートです。比較的手頃なホテルもありますが、1泊5万円以上するホテルも結構な数があります。

素敵なホテル・ビラが多く、ウェブサイトを見ているだけで楽しいです。いくつか、リンクを貼っておきます。

タックスヘイヴンのため、物価は世界一高い

多くの調査で、バミューダの物価は世界一高いという結果が出ています。実際に世界一かどうかはさておき、相当高いのは間違いないでしょう。

理由としては、バミューダはタックスヘイブンのため、富裕層が住んでいたり不動産を持っていたりするので、それによって物価が高くなったようです。バミューダに限った話ではありませんが、普通の現地人にとっては物価が高くて生活はなかなか大変なようです。

英語とポルトガル語が公用語

英領のため当然英語が公用語なのですが、ポルトガル語も公用語です。16世紀以降にポルトガルの移民が住み始めたからのようです。

ネット環境は?

ネットの速度を以下のサイトで調べてみましたが、利用者が少ないようでデータがありませんでした。(2021年6月5日現在)

Bermuda’s Mobile and Broadband Internet Speeds – Speedtest Global Index

アンティグア・バーブーダと同様にリゾート地なので、ホテルでメールや SNS をするのに困らないくらいの速さはありそうですが、動画をダウンロード・アップロードするのとかは時間がかかるかもしれません。

バミューダでの Wi-Fi サービスについては、以下のページに情報があります。

Bermuda Boasts Reliable WiFi Across the Island // Go To Bermuda

Work from Bermuda の概要

ここからが本題です。バミューダ諸島のデジタルノマドビザである「Work from Bermuda」について説明します。

  • 最長1年間滞在可能
    • 再度申請することにより更新も可能だが「ケースバイケース」とのこと
  • 手数料は263ドル(3万円弱)
  • 最低収入は設定されていない(収入の証明は必要)
  • バミューダ諸島外での雇用・ビジネスの証明が必要
  • オンラインで申請可能(現地に行く必要は無い)
  • 家族は別途申請が必要
    • 雇用・ビジネスの証明は、メインの申請者と同様のものを提出
  • 銀行口座の開設は(恐らく)可能

詳しくは、以下の公式サイトを参照して下さい。

Work from Bermuda Certificate – Work & Study Remotely // Go To Bermuda

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アンティグア・バーブーダ、NDRビザ

カリブ海の小国アンティグア・バーブーダでも、デジタルノマド向けのビザである Nomad Digital Residence Visa (以下、NDRビザ)があります。

アンティグア・バーブーダとは

カリブ海にあるマイナーな国(・・・のはず)

そもそもこの国の存在を知っている人は少ないと思います。私も調べ始めるまでは国の名前すら聞いたことがありませんでした。

カリブ海の国だと、ジャマイカ、キューバ、ハイチ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴくらいまではそこそこ有名だと思いますが、それ以外にも結構色々あるんですね。興味のある方は以下のページを参照して下さい。

ちなみに、私はアンティグア・バーブーダ以外ですと、ベリーズ、セントクリストファー・ネイビスも初耳でした。

アフリカ・カリブ海・太平洋諸国 – Wikipedia

また、検索しても、日本語の旅行記はかなり少ないので、日本人の場合は相当な旅行好き以外は訪れたことは無さそうです。

Wikipedia も、日本語のページは大した情報が無かったので、英語のページを読んだ方が良さそうです。

高級リゾート

英語版 Wikipedia やいくつかのウェブサイトによれば、アンティグア・バーブーダの主要産業は、多くのカリブ海諸国と同様で観光です。

高級リゾートのようで、欧米の富裕層も多く訪れるようです。”Antigua and Barbuda hotels” で検索すると以下のような素敵なホテル・ヴィラが沢山出てきます。新婚旅行でいく人も多いみたいで、日本人にとってのニューカレドニアとかそんな位置づけのような気がします。

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