つい一昨日、ドバイのデジタルノマドビザである「virtual working programme」を紹介しましたが、今日は UAE で新たなビザが導入されるというニュースを紹介します。
UAE とドバイ、アブダビ
国同士の関係
その前に、UAE とドバイやアブダビの関係について簡単に説明します。
UAE はアラブ首長国連邦の略ですが、ドバイ、アブダビといった「首長国」が集まって出来た国です。かなり大雑把に説明すると
- UAE = 日本
- ドバイ、アブダビ = 東京、大阪、神奈川
というような感じなのですが、UAE の場合、元々ドバイ、アブダビといった別の国だったのが集まって出来たという経緯があるため、現在でも各首長国は独立性が高いのが特徴です。
ビザ等も、国のものと首長国のもの、両方がある
そのため、ビザ等の制度も
- UAE という国全体の制度
- ドバイやアブダビといった各首長国個別の制度
の2種類があるため、注意が必要です。
先日紹介したドバイの virtual working programme は、ドバイの制度ですが、今回紹介するのは UAE 全体の制度です。
UAE の新しいビザが発表された
UAE では、建国50周年を記念して50個の新しいプロジェクトを計画しているのですが、そのうちの2つとして、以下の2つのビザが発表されました。
- グリーンビザ
- フリーランスビザ
概要もある程度発表されていますので、以下に説明します。ただ、手続きや要件などの詳細はまだ発表されていませんので、それらは分かり次第新しく記事にします。
グリーンビザ
グリーンビザは就労ビザですが、以下の特徴があるようです。
- 特定の雇用主に紐付いていない
- いわゆる open-end な就労ビザだと思います
- 以下の人が対象
- 高度な技術を持った人
- 投資家
- マネージャー、CEO等
- 起業家
- 優秀な学生
- 家族の同行も可能
各国の技術移民、投資移民、起業家ビザをまとめたような制度に見えます。技術を持っている人であれば UAE での就職先が無くても取得可能なのは大きなメリットです。
ビザの期限もまだ分かりませんが、UAE の既存のビザから考えると、3〜5年程度じゃないかと想像します。
フリーランスビザ
こちらは、その名の通りフリーランス向けのビザです。
詳細はまだ発表されていないので想像になりますが、多分、フリーランスにとっては前述グリーンビザよりも条件が緩い代わりに、年数が短い、手数料が高い、といったものになると思われます。
ドバイの virtual working programme は、リモートワークのみ可能なビザでしたが、今回発表された UAE のフリーランスビザは、UAE 国内企業を相手に普通のフリーランス活動をすることも可能だと思いますので、virtual working programme より自由度が高いと思います。
まとめ
UAE は建国50周年にとって、グリーンビザとフリーランスビザという制度を発表しましたが、まだ詳細は分かっていません。本サイトの読者にとっては、特にフリーランスビザに興味がある方が多いと思いますので、詳細が分かり次第、新たに記事にしようと思います。