カリブ海の西インド諸島にある小国バルバドスでも、他のカリブ海諸国と同様のデジタルノマドビザがありますので紹介します。
バルバドスとは
西インド諸島にあるバルバドス島
西インド諸島の東の外れの方に、バルバドス島というのがあるのですが、そこがバルバドスという国です。面積は430㎢くらいで、東京都の約1/5、東京23区の2/3程度の大きさです。
経済的には比較的裕福、物価は高めだが驚くほどではない
バルバドスはカリブ海諸国の中で最も裕福な国の1つです。教育水準も高く、治安もそこそこです。
島国のため、例によって物価は高いのですが、バミューダ諸島などのように馬鹿高いというほどではありません。食料品や生活必需品の物価は全般的に日本より少し高め、家賃は東京などよりは少し安いという感じです。
英語が公用語
バルバドスは元々イギリスの植民地で、現在は英連邦の一員です。そのため、公用語は英語なので、日本人にとっても比較的生活しやすいと思います。ただ、英語と言ってもそこはカリブ海の国なのでクレオール語に近く、聞き取りには苦労するかもしれません。
Barbados Welcome Stamp 概要
バルバドスのデジタルノマドビザである Barbados Welcome Stamp の概要を説明します。
- 入国から1年間有効
- 更新可能
- 申請料は個人が2,000ドル(約22万円)、家族同行の場合は3,000ドル(約33万円)
- オンラインで申請
- 50,000ドル(約550万円)以上の年収が必要
詳細は以下のページをご参照下さい。
Barbados Welcome Stamp – Work Remotely In Barbados
申請手続き
流れ
申請手続きの流れは以下の通りです。
- 必要な書類を集める
- オンラインで申請する
- 5営業日で審査の結果がメールで来る
- バルバドスへ渡航
申請から結果が来るまでの日数は5営業日です。
現地に渡航せずに完結するので、資料さえ集めてしまえば申請は簡単です。
必要書類
- パスポートのコピー
- パスポートサイズの写真
- 出生を証明するもの(戸籍謄本で良いはず)
- 同行家族との関係を証明するもの(こちらも戸籍謄本で良いはず)
場所柄、アメリカ・カナダ・イギリスなどの応募者を想定しているためかサイトでは特に記載はされていませんが、書類は英訳する必要があると思います。
また、申請条件に「50,000ドル(約550万円)以上の年収が必要」とありますが、年収を証明する書類の提出などは必要無さそうです。申請フォームには、「Income Declaration(所得の申告)」として「50,000ドル以上の年収がある」というようなチェックボックスがあるだけです。
必要な金額
- 個人の場合: 2,000ドル(約22万円)
- 家族を同行する場合: 3,000ドル(約33万円)
詳細・補足
更新
更新の場合の手続き、費用などについては公式サイトに情報は無く、海外の業者などのページにも情報があまり見当たりませんでした。ただ、バルバドス議会のサイトに、可決された法案の内容(※1)が PDF で上がっており、それによると以下の金額のようです。
- 個人の場合: 1,500ドル(約16万円、※2)
- 家族を同行する場合: 2,250ドル(約25万円、※2)
Amendment of the Remote Employment Act (Act 2020-23)
※1: 2021/6/21という日付なので最近決まったようです
※2: 法案中だとそれぞれ3,000ドル、4,500ドルと記載がありますが、これはバルバドスドルでの表記です。2バルバドスドル = 1アメリカドルです。
更新の手続きについては特に細かく記載されていませんが、オンラインで申請するものと思われます。期限の12ヶ月が来る前にバルバドス国内から更新の申請をすれば、連続してバルバドスに滞在可能だと思いますが、詳しくは大使館などに問い合わせて下さい。
出来る事・出来ない事
- リモートワーク可能
- 就労(バルバドス国内の企業で働く)は不可
- 子供は公立校・私立校に通うことが可能
- 銀行口座の開設可否は不明
まとめ
カリブ海の島国バルバドスでも、2020年からデジタルノマドビザである Barbados Welcome Stamp という制度が始まっています。
2,000ドル支払えば簡単に取得出来ますし、物価は安くはないもののもの凄く高いという訳でも無いので、カリブ海でワーケーションを楽しみたい方には良い制度だと思います。