海外に住むためのステータスは様々なものがあり、色々な分類方法があるかと思いますが、本サイトでは大雑把に以下のように分類します。
- 投資家ビザ(×)
- 起業家向けビザ(○)
- フリーランス向けビザ(○)
- リタイアメントビザ(○)
- 労働ビザ(×)
- 技能労働者向け永住権(×)
- 学生ビザ(△)
- ワーキングホリデービザ(×)
- ビザ無し(△)
- その他(×)
○、△、×、はそれぞれ以下の意味です。
- ○: 本サイトで主に扱う
- △: 本サイトですこしだけ扱う
- ×: 本サイトでは基本的には扱わない
○、△、×の理由は、単純に本サイトの対象読者向けかどうか、です。対象読者については、以下のページに記載しました。
まとめると、本サイトで主に扱うのは
- 起業家向けビザ
- フリーランス向けビザ
- リタイアメントビザ
の3つで、学生ビザやビザ無しでの長期滞在についても少し触れる予定です。
では、次に、それぞれのステータスについて簡単に説明します。
各ステータスの説明
投資家ビザ(×)
ある国に一定額以上の投資をすると、その国の滞在資格・永住権が得られるというものです。
国によって最低投資額は異なりますが、安くても数千万円は必要となるため、対象者はかなり少ないと思います。よって、本サイトでは基本的には扱いません(本サイトは非富裕層向けです)。
本サイトの過去記事: 投資ビザ アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報
起業家(法人社員)向けビザ(○)
ある国に法人を設立し、その法人の役員あるいは従業員として、その国の滞在資格を得るものです。
法人設立の場合、現地人の雇用が条件となる場合もあります。また、一定額の資本金がないと設立できません。
日本人にとって法人設立が比較的簡単な国としては、シンガポール、香港、アメリカ、マレーシアなどが挙げられます。ただ、
外国での法人設立≠その国の滞在資格が得られる
という事に注意が必要です。
例えば、アメリカですと、デラウェア州などは日本人でも簡単に法人を設立できますが、デラウェア州に法人を設立したからと言って、役員・従業員のビザが簡単に下りるかというとそんなことはありません。
一方、シンガポールであれば、法人設立後のビザ取得は、そこまで大変では無いです。
本サイトの過去記事: 法人設立 アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報
フリーランス向けビザ(○)
ある国でフリーランスとして登録することで、その国の滞在資格を得るものですが、大きく分けて以下の2つの種類があると思います。
- いわゆる「ノマドワーカー」向けのビザ
- 現地で普通のフリーランスとして活動するためのビザ
前者の場合は、収入の証明などがあれば簡単に取得出来る国が多いです。主な国としてはジョージア、エストニアなどが挙げられます。
後者では、基本的にはその国が求めている職種の人(IT関連がほとんど)が対象です。日本人がフリーランスとして比較的簡単に滞在資格を得られる国としては、オランダ、ドイツなどが挙げられます。
本サイトの過去記事: フリーランス向けビザ アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報
リタイアメントビザ(○)
主に退職した高齢者向けのビザで、一定額を支払うとその国の滞在資格が得られるというものです。
投資家ビザと異なり、必要な金額は220万〜千数百万程度と比較的安価です。
対象年齢が設けられている国がほとんどですが、フィリピンの場合は35才から取得可能です。
リタイアメントビザがある主な国としては、フィリピン、タイ、マレーシアが挙げられます。
本サイトの過去記事: リタイアメントビザ アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報
労働ビザ(×)
労働ビザとは、その国の企業に雇用された場合に発行されるビザです。例えば、アメリカで Google に採用された場合に発行されます(説明を簡略化してますので、実際には色々複雑です。)
その国の人ではなく外国人である日本人をわざわざ採用するには、それなりの理由が必要なため、一般的には高度なスキルなどが必要となります。
海外現地企業に就職できる人というのはかなり少数ですので、本サイトでは基本的には対象としません。
技能労働者向け永住権(×)
その国に不足している技術を持っている人を呼び寄せるために、そうした技術を持っている人に永住権・滞在資格を与えている国があります。
労働ビザとの違いとしては、労働ビザは基本的には就職先の企業に紐付いているため、退職するとステータスを失うのですが、技能労働者向け永住権の場合は、そうした事はありません。
取得の条件はポイント制となっている国が多く、学歴、職歴、年齢、語学力などによってポイントが加算され、一定ポイント以上の場合に取得出来るというものです。
こうした制度を採用している国としては、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、が挙げられます。
なお、ある国で永住権を取得した場合、取得後、その国に一定期間以上滞在していないと、権利が消失するという国が多いです。
この制度はハードルが高く、手続きにも時間がかかるため、本サイトでは基本的には扱いません。
学生ビザ(△)
その国にある学校に入学を許可されると発行されるビザです。学校を卒業したり退学すると、ビザは無効となります。
語学学校は入学の基準が緩いため、数ヶ月〜2年程度の滞在のために語学学校(英語学校)に入学するというのは、選択肢としてはありかもしれません。
日本人にとって語学留学の人気の滞在先としては、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの誰もが想像できるような英語圏に加え、フィリピン、マルタ、フィジーなども挙げられます。
アメリカのような先進国への語学留学は、滞在費も高額となるため本サイトでは扱いませんが、安価な国であれば、長期滞在の手段としても良いと思うので、本サイトで少し触れる予定です。
ワーキングホリデービザ(×)
申請時点で30才以下の若者の国際交流を主な目的としたプログラムで、1年間の滞在資格が得られます。「ワーキング」とある通り、現地で労働することも出来ます。
対象者が30才以下ですし、ワーキングホリデーを扱ったサイトは沢山あるため、本サイトでは扱いません。
ビザ無し(△)
日本人の場合、多くの国にはビザ無しで一定期間滞在することが出来ます。
観光客を対象とした仕組みなのですが、これを活用(悪用?)して、
- ある国にビザ無しで滞在する
- ビザ無し滞在の期限が切れそうになったら別の国に移動してしばらく滞在する
- その後に、元の国に戻ってきてまた滞在する
というのを繰り返すことにより、ビザ無しで海外に長期滞在する方法で、visa run などと呼ばれます。
手軽に出来る反面、何度も繰り返すと入国審査で引っかかる場合などもあるため、基本的にはあまりお勧め出来ません。ただ、数回程度であれば、(保証は出来ませんが)ほぼ問題無いですし、この方法で数年間海外に住んでいる・いた人を、実際に複数知っていますので、選択肢としてはありかもしれません。
また、国によってはビザ無しで滞在した後で、別の国に出国せずに滞在期間の延長手続きが出来る場合もあり、その場合、(国にもよりますが)半年〜1年程度であればビザ無しで滞在できます。
海外は日本と大きく環境が異なりますし、海外に住むのにはそれなりにお金がかかるため、、一度住んでみたもののやっぱり帰りたいと思うというのは、色々な意味でダメージが大きいです。
visa run あるいは ビザ無し→滞在期間延長という方法は、お試しでの海外滞在が目的であれば、選択肢の一つに加えても良いかもしれません。
その他(×)
それ以外にも、配偶者ビザ、アメリカのグリーンカードのような抽選による永住権、プロスポーツ選手や芸術家向けのビザなど色々ありますが、取得出来る人は限られていますので、本サイトでは扱いません。
まとめ
一口に海外滞在といっても、ビザ・ステータスには多くの種類があります。本サイトでは、対象読者向けに
- 起業家向けビザ
- フリーランス向けビザ
- リタイアメントビザ
を主に扱います。