フランスの「リタイアメントビザ」

欧州の大国、フランスにも「リタイアメントビザ」があります。といっても、東南アジア各国のものとは異なり有効期間は1年間ですが、更新も可能です。

概要

  • 1年間有効のビジタービザ
    • 更新可能(※)
  • フランス国内に住居が必要(賃貸あるいは購入)
  • 年金等の収入の証明が必要
    • 約243万円/年(※)
  • 就労は不可
    • リモートワークも避けた方が良い(※)
  • 家族の同行可能

※: 詳細は後述します

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フィリピン SRRV

本サイトの他の投稿でも何度か触れた、フィリピンの SRRV について説明します。

はじめに(コロナ関連)

2021年8月25日現在の情報として

  • SRRV の申請受付は50才以上の人に限り再開した模様
  • ただし、フィリピン国内に滞在している人のみ

ということのようです。従って、実質的には申請受付停止中とみて良さそうですが、今後徐々にフィリピン国外の人でも申請できるようになるものと思われます。

また、マレーシア MM2H と違って、以前と条件が変わったという話も無いようです。

なお、以下の発表がされたのは5/12ですが、実際に申請受付が再開されたのは割と最近のようです。

【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について(その106:SRRV申請の再開) | 在フィリピン日本国大使館

SRRV 概要

SRRV はリタイアメントビザの1つです。SRRV クラシックと SRRV スマイルという2つがありますので、合わせて紹介します。

  • 35才以上が申請可能
    • ただし、50才未満は、金額の条件が50才以上と比べると高い
  • 滞在期限の制限無し
    • 滞在義務は無し(一般的なリタイアメントビザと同様)
  • 預託金が比較的安価
    • スマイル: 20,000ドル (約220万円)
    • クラシック、35才以上50才未満: 50,000ドル (約550万円)
    • クラシック、50才以上、非年金受給者: 20,000ドル (約220万円)
    • クラシック、50才以上、年金受給者: 10,000ドル (約110万円)
      • 年金は単身者が800ドル(約8万8千円)/月以上、夫婦は1,000ドル(約11万円)/月以上必要
  • 家族のビザは2名まで追加の預託金無しで取得可能
    • 3名目以降は追加で15,000ドル
  • 銀行口座開設可能
    • 証券口座も開設可能
  • 就労も可能だが、AEP (Alien Employment Permit) の取得が必要
  • 外国人登録(ACR)は不要
    • ID カードの更新(1年ごと、※)は必要なので、ACR と手間はあまり変わらない
    • (他のビザだと、1年か3年ごとに ACR の更新が必要)
  • 申請手続きのため、現地で概ね30日以上の滞在が必要

※: 以前は3年ごとの更新も認められていたのですが、2021年2月半ばから、1年更新のみになったようです。詳しくは、こちらのページの「2021年3月1日追記」という項目をご参照下さい。

比較的安価で条件も厳しくありませんが、長期で現地滞在する必要があるので、忙しい方には向かないかもしれません。

なお、フィリピンに移住するには他の方法もあり、以下の記事で比較していますので、合わせて参照して下さい。

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タイに5〜20年滞在可能なタイランドエリート

タイランドエリートは、60万バーツ(約210万円)〜200万バーツ(約700万円)の入会費を支払うことで、5年〜20年のタイの長期滞在資格と入出国時の優遇などが得られるものです。

特典・出来る事・出来ないこと

タイランドエリートの入会費を支払うことで得られる主な特典・優遇措置は以下の通りです。

  • 5〜20年の長期滞在資格
    • 期限後、同じ金額を支払って再度の入会も可能です
  • 入出国時の優遇措置
    • ファストトラック(優先レーン)
    • リムジンでの送迎(会員種別によっては付いていない)
    • 空港ラウンジ
  • 銀行口座開設可能
    • 銀行口座とタイ国内の住所があれば証券口座も開設可能(タイランドエリートに限らず)
  • 年齢制限無し

一番大きいのは、当然ですが5〜20年の滞在資格が比較的安価に得られることでしょう。20年後に再度同じ金額を支払って、再び20年間(合計40年間)の滞在資格を得ることも出来ます。(20年後にまだ制度が残っていればの話ですが。)

タイランドエリートで出来ないこととしては、就労・就学があります。ただ、通常の手続きで就労ビザ・学生ビザを取得し、そちらに切り替える可能です。就労・学生ビザへ切り替えても、特典は継続して使用できるようです。

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