マルタのデジタルノマドビザは1年間有効で更新可能

マルタは地中海に浮かぶ島国(イタリアのシチリア島の南)ですが、ヨーロッパでは珍しく英語が公用語の国のため、英語留学でも割と人気があります。そんなマルタですが、今年の6月頃にデジタルノマドビザ(正式名称 The Nomad Residence Permit)の制度が出来ましたので、紹介します。

概要

  • 1年間有効
    • 条件を満たす限り更新可能
  • 以下の人が対象
    • マルタ国外の企業で働いている会社員
    • マルタ国外の自営業(企業の株主・パートナー)
    • 主にマルタ国外の顧客を相手にしているフリーランス
  • 2,700ユーロ/月(約35万円)以上の収入が必要
  • 家族も同行可能
  • 費用は300ユーロ/人(本人、同行家族共に)
  • 旅行保険に入っている必要がある
  • 申請承認後、住居の証明が必要(賃貸あるいは購入)

詳細は以下のページをご参照下さい。

Residency Malta Agency

取得手続き

流れ

  1. 必要書類を集める
  2. 書類をメールで送付
  3. 費用の支払い
  4. メールで結果の通知(以降、承認の場合)
  5. マルタへ渡航
  6. Residence Permit の取得、その他(※)

※: 新しい制度のため、詳細はまだ調べ切れていません。分かり次第追記します。

必要書類

  • 申請書類
  • マルタ移住の動機、予定の滞在日数などを書いた文書
  • パスポート(白紙ページも含め、全てのページのコピー)
  • 仕事に関する証明
    • 会社員の場合: 雇用契約書、納税証明書等
    • 自営業者の場合: 決算書、納税申告書等
    • フリーランスの場合: 契約書、請求書3通、銀行の通帳等
  • Europass CV
  • 銀行の通帳(過去3ヶ月の収入が分かるもの)
  • 保険の証明
  • 家族も同行する場合、戸籍謄本等

全ての書類は英語に翻訳する必要があります。

その他、補足

マルタについて

マルタは地中海に浮かぶ島国で、イタリアのシチリア島の南に位置します。面積は東京23区の約半分、人口約51万人の小さな国家です。

マルタ – Wikipedia

EU・シェンゲン協定に加盟しているため、マルタに居住している人は、シェンゲン協定国のどの国にも任意の180日間の期間で90日以内であれば滞在可能です。

英語・マルタ語が公用語のため、英語がどこでも通じます。そのため、日本人にとっては比較的生活しやすいでしょう。

貿易・観光が主要な産業で、綺麗なビーチで有名です。

マルタ観光局のホームページ | マルタ観光局のホームページ

長期滞在への道は?

EU 圏の国の大半では、5年間合法的に滞在すると EU 長期居住者の申請が出来るというのを、本サイトでも何回か紹介してきました。

ただ、今回紹介したデジタルノマドビザでマルタに滞在したとしても、マルタへの「一時的な滞在」とみなされて、更新し続けて5年間滞在しても、EU 長期居住者の申請は出来なさそうな気がします。(この件については、分かり次第本ページを更新します。)

英語留学先として

マルタは日本人の英語留学先として、近年人気があります。また、英語が公用語のため、英語環境で子供を育てたいという人で興味を持つ人もいるかもしれません。

今までですと、マルタに長期滞在する場合は語学学校に通って学生ビザを取得する、親子留学の場合も親子共に語学学校に通うという選択肢しか無かったのですが、今回のデジタルノマドビザの登場により、以下のような選択肢が可能になりました。

  • 独身: マルタでリモートワークをしつつ、たまに英語学校に通う
  • 家族: 親はリモートワークをし、子供は私立の学校・インターナショナルスクールに通う

親子留学に関しては、以前記事を書きましたので、参考にしてみて下さい。

まとめ

マルタのデジタルノマドビザは、取得条件もそれほど厳しくなく費用もそこまで高くありません。マルタは英語留学先としても人気なので、マルタでリモートワークをしつつ学校に通う、マルタに親子留学する、といった目的で本ビザは使えると思います。

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