ここ最近、デジタルノマドビザを導入する国が増えていますが、コスタリカでも最近、デジタルノマドビザを導入する法案が議会を追加しました。
【重要】まだ確定していない情報が含まれますのでご注意下さい。
導入検討中のビザの概要
- 1年間有効
- その後、1年間の更新が可能で、最大2年間滞在可能
- リモートワーカーが対象
- 収入の証明が必要
- 単身: 3000ドル(約33万円)/月
- 家族同伴: 5000ドル(約55万円)/月
- メリット
- (コスタリカでの)所得税免除
- 銀行口座を開設可能
- 車の運転が可能
現状(デジタルノマドビザ導入前)
ビザ無しで90日間滞在可能
現状、他の多くの国と同様、コスタリカにはビザ無しで最大90日間滞在できます。
また、ビザ無しで入国後に、滞在期間を延長することも出来ます。この場合は、最大で1年間まで滞在可能です。
リタイアメントビザ
本サイトではまだ紹介していませんでしたが、コスタリカにはリタイアメントビザがあります。中米という場所柄、主にアメリカ人の年金生活者が利用していますが、日本人で取得している人もいるようです。
リタイアメントビザは、1000ドル/月以上の年金収入、あるいは2500ドル/月以上の金利収入などが条件となっています。実際に年金受給している人でしたら簡単に取得出来ますが、現役世代だと「2500ドル/月以上の金利収入」という事になり、かなりハードルが高いです。
コスタリカについて
全般
地理的には中米の南の方にあるのですが、大多数の日本人にとっては馴染みが薄い国だと思います。私も「中米にある国」くらいの情報しかありませんでした。とりあえず Wikipedia のリンクを貼っておきますので、基本情報はこちらを参照して下さい。
公用語は他の中南米諸国と同様、スペイン語です。ただ、教育水準が中米の中では高く、スペイン語だけで無く英語を話せる人が多いようです。
経済的には、観光や農業だけでなく工業(電子機器類)も主要産業です。
治安
あまり知らない国に住むとなると、治安が気になると思います。
まずは以前別の記事で紹介した以下の2つのサイトを紹介します。
殺人発生率(低いほど良い)では、ブラジルの4割程度、コロンビアの半分程度です。安全度ランキングは39位(順位が高いほど良い)で、ガーナ、リトアニア、インドネシアとかと同じくらいの順位でした。ちなみに日本は12位でした。
Wikipedia を見ると治安が凄い悪いように思えますが、殺人発生率と安全度ランキングを見る限り、一般的な中南米諸国と言えそうです。
ただ、以下の点はちょっと注意が必要そうです。
1990年代以降は、南米大陸の麻薬が北米や欧州にわたる際の中継地点とされた影響で、麻薬の一大消費地となってしまっており(444万人の国民のうち、20万人以上がコカイン中毒者)、治安の悪化と社会の不安定化が進んでいる。
コスタリカ – Wikipedia
いずれにせよ、危ない地域には近づかない、身の回りに気を配る、などの海外生活で一般的な注意は必要でしょう。
投資先として
今回紹介されたデジタルノマドビザは、保有者が銀行口座を開設できるようになるそうです。では、コスタリカの銀行口座を開設して、投資などを行うメリットはあるのでしょうか。
コスタリカの経済は、コロナ前までは比較的堅調に推移していて、GDP なども中米では比較的高い方です。一人当たりの名目GDPは中南米ではトップクラスです(カリブ海のタックスヘイブン諸国を除く)。
中南米の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング – 世界経済のネタ帳
税金に関しては、法人税率は30%で日本とあまり変わりませんが、個人所得税は最大25%と日本より低いです。ただ、その程度の税率の国は沢山あるので、わざわざコスタリカに移住する理由にはなりません。
税率に関する情報(英語): Costa Rica – Overview
比較的幅広い産業が発達していること、教育水準が高く英語を話せる人が多いこと、を考えると国としての将来性は中南米の中では比較的ある方かもしれません。
まとめ
中米のコスタリカでは、現在はリタイアメントビザしかありませんが、デジタルノマドビザに関する法律が可決され、今後導入されるようです。
コスタリカは、中米の中では経済力がある方で、英語を話せる人が多いということもあり、アメリカ人の観光客・移住者が比較的多いです。治安には気をつける必要がありますが、移住先としては穴場かもしれません。