アンティグア・バーブーダ、NDRビザ

カリブ海の小国アンティグア・バーブーダでも、デジタルノマド向けのビザである Nomad Digital Residence Visa (以下、NDRビザ)があります。

アンティグア・バーブーダとは

カリブ海にあるマイナーな国(・・・のはず)

そもそもこの国の存在を知っている人は少ないと思います。私も調べ始めるまでは国の名前すら聞いたことがありませんでした。

カリブ海の国だと、ジャマイカ、キューバ、ハイチ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴくらいまではそこそこ有名だと思いますが、それ以外にも結構色々あるんですね。興味のある方は以下のページを参照して下さい。

ちなみに、私はアンティグア・バーブーダ以外ですと、ベリーズ、セントクリストファー・ネイビスも初耳でした。

アフリカ・カリブ海・太平洋諸国 – Wikipedia

また、検索しても、日本語の旅行記はかなり少ないので、日本人の場合は相当な旅行好き以外は訪れたことは無さそうです。

Wikipedia も、日本語のページは大した情報が無かったので、英語のページを読んだ方が良さそうです。

高級リゾート

英語版 Wikipedia やいくつかのウェブサイトによれば、アンティグア・バーブーダの主要産業は、多くのカリブ海諸国と同様で観光です。

高級リゾートのようで、欧米の富裕層も多く訪れるようです。”Antigua and Barbuda hotels” で検索すると以下のような素敵なホテル・ヴィラが沢山出てきます。新婚旅行でいく人も多いみたいで、日本人にとってのニューカレドニアとかそんな位置づけのような気がします。

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ジョージアのリモートワークビザ

ヨーロッパとアジアの境あたりに位置する、旧ソ連のジョージアでも、リモートワーカー向けのビザがありますので、それについて紹介します。正式名称は “Remotely from Georgia” というようです。以下、申し込みフォームです。

Remotely from Georgia Application Form
(2022年4月17日現在、フォームが inactive となっていて申し込み出来ません)

日本人はビザ無しでも1年間滞在可能

ただ、いきなり話の腰を折ってしまいますが、そもそも日本人であればジョージアにはビザ無しで1年間滞在可能です。

滞在の条件は以下の通りです。

  • 日本国籍(日本を含む50カ国)
  • 6ヶ月以上有効なパスポート
    • 査証欄の空きが1ページ以上
  • 滞在期間をカバーする旅行保険の加入

知る人ぞ知るという感じではあったのですが、実はジョージアはビザの取得や入国に関する規則が緩い国です。

  • ビザ無しで1年間滞在可能(上述の通り)
  • 一度、隣国に出国した後、再度ジョージアに入国すると再度1年間滞在可能
  • リモートワーク等の労働は可能(※)

ただ、場合によってはビザ無しより Remotely from Georgia のビザを取得した方が良いケースもあると思いますので、それについては後の方で記載します。

※: 多くの国では、ビザ無し渡航は観光や仕事での出張を想定しており、現地で仕事をして定住するという事は想定しておらず、法的にはグレーゾーンです。実際に警察や入管から指摘されることはほとんどありませんが。

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エストニアのデジタルノマドビザ

北欧のIT先進国であるエストニアで、デジタルノマドを対象としたビザの制度が2020年8月に始まりました。

公式情報はこちら。

Digital Nomad Visa | e-Residency

エストニアとは

詳しくは Wikipedia などを見てもらうとして、ここでは簡単にエストニアについて紹介します。

エストニア – Wikipedia

地理: バルト三国の1つ

地理的には所謂バルト三国の1つで、北欧にあります。ロシアと面していて、フィンランドとは海を挟んで向かい合わせ、と書けば、大まかな位置は分かってもらえるかと思います。

政治経済: EU、シェンゲン協定加盟国

政治的には EU、シェンゲン協定加盟国であり、NATO にも加盟しています。また、通貨はユーロですし、シェンゲン協定に加盟しているので、加盟国間の移動時に検査とかも無いです。

つまり、日本人が一般的に考えるような EU 加盟国の一つです。

IT 先進国

日本人に取ってエストニアというと「電子政府」が有名だと思います。エストニアでは、行政サービスのほとんどはオンラインで可能で、個人の ID カード(日本でいうとマイナンバーカード)が運転免許証などにもなっているようです。

デジタルノマドビザ(DNV)概要

まずは、デジタルノマドビザ(以下、DNV)の概要です。

  • 最大1年間エストニアに滞在可能
    • 延長は不可
  • リモート(オンライン)で働ける人が対象
    • エストニア国外の企業の社員
    • エストニア国外の企業のオーナー等
    • エストニア国外の顧客と主に取引するフリーランス
  • 申請費用は100ユーロ(※)
  • 申請前の6ヶ月間、最低3,504ユーロ/月の収入があること

※: 90日以内の場合は80ユーロ

エストニアには、e-Residency という、オンラインで簡単にエストニア法人が作れる仕組みがあるのですが、それとは全く別物です。e-Residency では、エストニアに物理的に滞在することは出来ません。

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