クロアチアのデジタルノマド「ビザ」は1年間滞在可能だが更新不可

クロアチアでも新たにデジタルノマド「ビザ」の制度が導入されたので紹介します。「ビザ」と括弧書きにしてある理由ですが、クロアチアの入国はビザ無しで行い、その後に最大1年間の滞在許可の申請を行うという流れだからです。他国でも似たような制度は多いですね。

クロアチア、デジタルノマド「ビザ」の概要

正式にはビザでは無く「一時滞在許可」ですが、以下が概要です。

  • 1年間有効
    • 更新は不可
    • 期限切れ後、6ヶ月経過後に再度申請は可能
  • 滞在予定月数 x 16,907.50クーナ(約29万3千円)の残高証明が必要
    • 12ヶ月で202,890クーナ(約352万円)
    • 家族が1名追加になる度に、10%(1ヶ月当たり1,690.75クーナ、約2万9千円)追加が必要
  • リモートワークの会社員または自営業者が対象
  • クロアチア国内でのリモートワークが可能
    • クロアチア国内の企業での就労は不可
  • 費用は合計660クーナ(約1万1千円、クロアチア国内で申請する場合)
  • 住居の証明、保険が必要
  • 家族も同行可能
    • 本人が許可された後に、別途申請が必要

以下が公式の情報です。

続きを読む

バルバドスの Barbados Welcome Stamp は1年間滞在可能

カリブ海の西インド諸島にある小国バルバドスでも、他のカリブ海諸国と同様のデジタルノマドビザがありますので紹介します。

バルバドスとは

西インド諸島にあるバルバドス島

西インド諸島の東の外れの方に、バルバドス島というのがあるのですが、そこがバルバドスという国です。面積は430㎢くらいで、東京都の約1/5、東京23区の2/3程度の大きさです。

バルバドス – Wikipedia

経済的には比較的裕福、物価は高めだが驚くほどではない

バルバドスはカリブ海諸国の中で最も裕福な国の1つです。教育水準も高く、治安もそこそこです。

島国のため、例によって物価は高いのですが、バミューダ諸島などのように馬鹿高いというほどではありません。食料品や生活必需品の物価は全般的に日本より少し高め、家賃は東京などよりは少し安いという感じです。

英語が公用語

バルバドスは元々イギリスの植民地で、現在は英連邦の一員です。そのため、公用語は英語なので、日本人にとっても比較的生活しやすいと思います。ただ、英語と言ってもそこはカリブ海の国なのでクレオール語に近く、聞き取りには苦労するかもしれません。

Barbados Welcome Stamp 概要

バルバドスのデジタルノマドビザである Barbados Welcome Stamp の概要を説明します。

  • 入国から1年間有効
    • 更新可能
  • 申請料は個人が2,000ドル(約22万円)、家族同行の場合は3,000ドル(約33万円)
  • オンラインで申請
  • 50,000ドル(約550万円)以上の年収が必要

詳細は以下のページをご参照下さい。

Barbados Welcome Stamp – Work Remotely In Barbados

続きを読む

ドバイ(UAE)の virtual working programme

お金持ちが集まる中東の小国ドバイ(UAE)でも、新たにデジタルノマド向けのビザが出来ましたので紹介します。

ドバイとは

アラブ首長国連邦(UAE)の構成国

ドバイは、アラブ首長国連邦(略称 UAE)を構成する国の1つです。国際的には UAE として1つの国なのですが、UAE を構成するドバイ、アブダビなどの7つの国それぞれの権限が強く、独立国に近い面もあります。

金融センター、経済の中心地

アラブ随一かつ世界的な金融センターで、ビジネスフレンドリーな都市と言えます。シンガポールには規模としては遠く及びませんが、中東のシンガポールと呼ばれることもあるようです。

また、ドバイは国際的なハブ空港として有名で、その点でもシンガポールと似ています。

観光地

ドバイはブルジュ・ハリーファを初めとする高層ビルが建ち並ぶ都会であると共に、ビーチや砂漠などもあります。世界中から観光客が訪れる観光地でもあり、お金さえあれば快適に過ごせます。

virtual working programme 概要

さて、そんなドバイのデジタルノマドビザである「virtual working programme」の概要を説明します。

  • 1年間有効
    • 1年後に再申請可能
  • 月5,000ドル(約55万円)の収入が必要
  • 申請費用は、全て合わせて611ドル(約6万7千円)
  • 6ヶ月連続でドバイを離れるとビザは無効になる
  • 銀行口座の開設可能
  • 家族の同行は今のところ不可の模様

詳細は以下のページをご参照下さい。

続きを読む

バハマのデジタルノマドビザ BEATS

アメリカのフロリダ州からすぐ近くにある島国、バハマ。そこにも BEATS と呼ばれるデジタルノマドビザがありますので、今回紹介します。他のカリブ海諸国と似たような制度です。

※ 正確には、バハマがあるのはカリブ海ではなく北大西洋ですが。

バハマとは

北大西洋、フロリダ州のそばの島国

普通の日本人に取ってはバハマはあまり馴染みが無いと思います。基本的な情報はここで細かく書くよりは Wikipedia を見てもらった方が良いと思いますのでリンクを貼ります。

バハマ – Wikipedia

リゾート地で物価は先進国並み

バハマは地理的にアメリカに近いため、北米の人に人気のリゾート地です。欧米諸国から直行便も多く、高級リゾートというよりは比較的お手頃なリゾート地です。

物価ですが、リゾート地のため、以前紹介したバミューダ諸島ほどではありませんがそれなりに高いです。アメリカ本土と同じ程度と思えば良いと思います。

アパートとかもあまり安いところは無いようですが、月1,000ドル(約11万円)前後のものはそれなりに多く見つかりました。

英語が公用語

バハマは英連邦の一員で、公用語は英語です。アメリカ人にとって人気がある理由の一つでしょう。日本人にとっても、英語が通じるというのは、(日本語が通じるハワイなどには適いませんが)大きなメリットだと思います。

タックスヘイブン

バハマはタックスヘイブンとして有名です。そのため、外国人が銀行口座を開くのも簡単です。

BEATS 概要

本題に入ります。

BEATS は 「The Bahamas Extended Access Travel Stay」の略語で、名前から分かる通り旅行としての滞在を延長したようなもの、という感じです。制度の概要を以下に記載します。

  • 1年間有効
    • 更新可能(合計して3年間まで滞在可能
    • 滞在義務は無し
  • 申請料等は1人1,025バハマドル(約11万円、※)
    • 同行家族、あるいは申請者が学生の場合は525バハマドル(約5万8千円)
  • 対象者
    • リモートワーカー
    • リモートで学ぶ学生
  • リモートワーカーは家族も同行可能
  • オンラインで申請
  • リモートワーカーの場合、雇用の証明が必要だが、収入証明は不要

※: バハマドルは米ドルと1:1の固定相場制

詳細は以下のサイトをご覧下さい。

Living in the Caribbean | Bahamas BEATS

続きを読む

マルタのデジタルノマドビザは1年間有効で更新可能

マルタは地中海に浮かぶ島国(イタリアのシチリア島の南)ですが、ヨーロッパでは珍しく英語が公用語の国のため、英語留学でも割と人気があります。そんなマルタですが、今年の6月頃にデジタルノマドビザ(正式名称 The Nomad Residence Permit)の制度が出来ましたので、紹介します。

概要

  • 1年間有効
    • 条件を満たす限り更新可能
  • 以下の人が対象
    • マルタ国外の企業で働いている会社員
    • マルタ国外の自営業(企業の株主・パートナー)
    • 主にマルタ国外の顧客を相手にしているフリーランス
  • 2,700ユーロ/月(約35万円)以上の収入が必要
  • 家族も同行可能
  • 費用は300ユーロ/人(本人、同行家族共に)
  • 旅行保険に入っている必要がある
  • 申請承認後、住居の証明が必要(賃貸あるいは購入)

詳細は以下のページをご参照下さい。

Residency Malta Agency

続きを読む

台湾ゴールドカードは就労可能、更新可能

台湾では、就労許可証と滞在許可がセットになった「Taiwan Employment Gold Card」という制度が2018年に開始しましたので、今回それを紹介します。

以下、公式サイトです。

Official Website | Taiwan Gold Card

概要

  • 最長3年間有効
    • 更新可能
  • 就労可能(open-end =特定の雇用主に縛られずに)
    • 企業で働くことも自営業を始める事も可能
  • 滞在義務は無い
  • 家族同伴可能
  • 申請費用は、期間・国籍によって異なる
    • 日本人が日本国内で3年間のものを申請した場合、5,760台湾ドル(約2万3千円)
  • 科学技術、経済、教育などの特定の分野で一定の条件を満たした人が対象
    • 例: それらの業種で160,000台湾ドル(約63万円)以上の月収がある
  • 台湾の健康保険を使用可能
    • 台湾企業で働いていない場合は、カード取得の6ヶ月後から
  • 税制優遇措置がある

続きを読む

タイのスマートビザがデジタルノマドにも門戸を開く

タイには2018年に開始したスマートビザという制度があり、特定の先端技術系産業に従事する人は最長4年のビザを取得出来ます。

タイは、このスマートビザ制度の対象にいわゆるデジタルノマドを含める予定で、現在は内閣の承認待ちのようです。承認されれば、デジタルノマドが比較的簡単かつ安価にタイに滞在できるようになるはずですので、今回はそれについて説明します。

スマートビザ概要

従来のもの

最初に、従来のスマートビザの制度について説明します。

  • 以下の種別がある
    • スマートT: 高度技術専門者
    • スマートI: 投資家
    • スマートE: 上級幹部
    • スマートS: スタートアップ企業の起業家
    • スマートO: スマートビザ取得者の法律上の配偶者及び子女
  • 特定の産業(ターゲット産業)に従事している人が対象
    • スマートT、Eの場合、雇用主の企業はターゲット産業に従事しているという承認を政府から得る必要がある
  • 最大4年間の滞在許可
  • 就労可能(就労許可の免除)
  • 滞在義務は無さそう
    • 更新時にパスポートなどが必要だが、スマートビザのスタンプを押したりするだけで、過去にどこに滞在していたかなどは問われ無さそう
  • スマートT、E、S は、タイ国内の企業が対象(※)
  • その他のメリット
    • 再入国の際の再入国許可証は不要
    • 90日毎の滞在レポートは1年毎で良い
    • タイの国際空港で、優先レーンの使用が可能

ターゲット産業に該当する業種であれば、タイに法人を設立して、社長=上級幹部として赴任して、スマートEビザを取得するというのは可能そうです。また、社員にスマートTビザを発行することも可能だと思います。

ただ、スマートビザの取得者は2018年の制度開始以降の累計でも1000人に満たないようで、あまり使いやすくなかったのか、周知が足りなかったものと思われます。

※: あるいは、「タイに派遣させる外国企業」(スマートTの場合)でも可能のようですが、その場合は、タイ国内の企業との業務委託契約書とかが必要なようです。

従来のスマートビザに関しての詳細は、Thailand Board of Investment (以下、BOI)が出している、以下の日本語の資料が分かりやすいです。

https://www.boi.go.th/upload/content/BOI_smart%20visa_JP_20180515_5b06828d663a7.pdf

続きを読む

バミューダ諸島の Work from Bermuda

バミューダ諸島は北大西洋に位置するイギリスの海外領土ですが、そのバミューダ諸島でもリモートワーカー向けのビザがありますので、紹介します。

数日前に紹介したアンティグア・バーブーダの NDR ビザと似ている部分もありますので、その辺りについても触れます。

バミューダ諸島とは

北大西洋に位置するイギリスの海外領

こないだのアンティグア・バーブーダに比べると、バミューダ諸島は名前くらいは聞いたことがある人が多いと思います。バミューダ・トライアングル(※)やバミューダパンツが有名なためでしょう。

例によって、Wikipedia のリンクを貼っておきます。

バミューダ諸島 – Wikipedia

※: バミューダ・トライアングルの話は、ねつ造という事でほぼ確定のようです

高級リゾート

バミューダもアンティグア・バーブーダと似たような高級リゾートです。比較的手頃なホテルもありますが、1泊5万円以上するホテルも結構な数があります。

素敵なホテル・ビラが多く、ウェブサイトを見ているだけで楽しいです。いくつか、リンクを貼っておきます。

タックスヘイヴンのため、物価は世界一高い

多くの調査で、バミューダの物価は世界一高いという結果が出ています。実際に世界一かどうかはさておき、相当高いのは間違いないでしょう。

理由としては、バミューダはタックスヘイブンのため、富裕層が住んでいたり不動産を持っていたりするので、それによって物価が高くなったようです。バミューダに限った話ではありませんが、普通の現地人にとっては物価が高くて生活はなかなか大変なようです。

英語とポルトガル語が公用語

英領のため当然英語が公用語なのですが、ポルトガル語も公用語です。16世紀以降にポルトガルの移民が住み始めたからのようです。

ネット環境は?

ネットの速度を以下のサイトで調べてみましたが、利用者が少ないようでデータがありませんでした。(2021年6月5日現在)

Bermuda’s Mobile and Broadband Internet Speeds – Speedtest Global Index

アンティグア・バーブーダと同様にリゾート地なので、ホテルでメールや SNS をするのに困らないくらいの速さはありそうですが、動画をダウンロード・アップロードするのとかは時間がかかるかもしれません。

バミューダでの Wi-Fi サービスについては、以下のページに情報があります。

Bermuda Boasts Reliable WiFi Across the Island // Go To Bermuda

Work from Bermuda の概要

ここからが本題です。バミューダ諸島のデジタルノマドビザである「Work from Bermuda」について説明します。

  • 最長1年間滞在可能
    • 再度申請することにより更新も可能だが「ケースバイケース」とのこと
  • 手数料は263ドル(3万円弱)
  • 最低収入は設定されていない(収入の証明は必要)
  • バミューダ諸島外での雇用・ビジネスの証明が必要
  • オンラインで申請可能(現地に行く必要は無い)
  • 家族は別途申請が必要
    • 雇用・ビジネスの証明は、メインの申請者と同様のものを提出
  • 銀行口座の開設は(恐らく)可能

詳しくは、以下の公式サイトを参照して下さい。

Work from Bermuda Certificate – Work & Study Remotely // Go To Bermuda

続きを読む

アンティグア・バーブーダ、NDRビザ

カリブ海の小国アンティグア・バーブーダでも、デジタルノマド向けのビザである Nomad Digital Residence Visa (以下、NDRビザ)があります。

アンティグア・バーブーダとは

カリブ海にあるマイナーな国(・・・のはず)

そもそもこの国の存在を知っている人は少ないと思います。私も調べ始めるまでは国の名前すら聞いたことがありませんでした。

カリブ海の国だと、ジャマイカ、キューバ、ハイチ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴくらいまではそこそこ有名だと思いますが、それ以外にも結構色々あるんですね。興味のある方は以下のページを参照して下さい。

ちなみに、私はアンティグア・バーブーダ以外ですと、ベリーズ、セントクリストファー・ネイビスも初耳でした。

アフリカ・カリブ海・太平洋諸国 – Wikipedia

また、検索しても、日本語の旅行記はかなり少ないので、日本人の場合は相当な旅行好き以外は訪れたことは無さそうです。

Wikipedia も、日本語のページは大した情報が無かったので、英語のページを読んだ方が良さそうです。

高級リゾート

英語版 Wikipedia やいくつかのウェブサイトによれば、アンティグア・バーブーダの主要産業は、多くのカリブ海諸国と同様で観光です。

高級リゾートのようで、欧米の富裕層も多く訪れるようです。”Antigua and Barbuda hotels” で検索すると以下のような素敵なホテル・ヴィラが沢山出てきます。新婚旅行でいく人も多いみたいで、日本人にとってのニューカレドニアとかそんな位置づけのような気がします。

続きを読む

ジョージアのリモートワークビザ

ヨーロッパとアジアの境あたりに位置する、旧ソ連のジョージアでも、リモートワーカー向けのビザがありますので、それについて紹介します。正式名称は “Remotely from Georgia” というようです。以下、申し込みフォームです。

Remotely from Georgia Application Form

日本人はビザ無しでも1年間滞在可能

ただ、いきなり話の腰を折ってしまいますが、そもそも日本人であればジョージアにはビザ無しで1年間滞在可能です。

滞在の条件は以下の通りです。

  • 日本国籍(日本を含む50カ国)
  • 6ヶ月以上有効なパスポート
    • 査証欄の空きが1ページ以上
  • 滞在期間をカバーする旅行保険の加入

知る人ぞ知るという感じではあったのですが、実はジョージアはビザの取得や入国に関する規則が緩い国です。

  • ビザ無しで1年間滞在可能(上述の通り)
  • 一度、隣国に出国した後、再度ジョージアに入国すると再度1年間滞在可能
  • リモートワーク等の労働は可能(※)

ただ、場合によってはビザ無しより Remotely from Georgia のビザを取得した方が良いケースもあると思いますので、それについては後の方で記載します。

※: 多くの国では、ビザ無し渡航は観光や仕事での出張を想定しており、現地で仕事をして定住するという事は想定しておらず、法的にはグレーゾーンです。実際に警察や入管から指摘されることはほとんどありませんが。

続きを読む