フィジーは、安価な英語留学先として最近注目されている国です。こないだ、本サイトで親子留学向けの記事を掲載し、フィジーについても少し触れましたが、今回はフィジーのリタイアメントビザについて紹介します。
フィジーリタイアメントビザの概要
基本情報
- 45才以上が対象
- 配偶者及び子供も同行可能
- F$100,000(約538万円)を銀行に預ける必要がある
- フィジー島内の不動産を購入した場合、不動産購入額は最大F$100,000まで必要金額から控除される
- 毎年、以下の金額以上を現地の銀行に入金する必要がある
- 2人(夫婦等)の場合: F$30,000(約161万円)
- 3人〜5人の場合: F$40,000(約215万円)
- 就労は不可
- 3年ごとの更新(※)
- 正式には「Residence Permit on Assured Income」と言うらしい
情報は、※のついたものはフィジー在住の方のページを、それ以外はアメリカのフィジー大使館のページを参照しました。
- アメリカのフィジー大使館のページ: Fiji Embassy of Washington, D.C. – Residency
- フィジー在住の方のページ: フィジーへの海外移住事情 – 南国フィジーで、のんびり退職生活
申請書類
- 無犯罪証明書(日本、及び過去10年間で12ヶ月以上住んだことのある場所全てのもの)
- 3ヶ月以内に発効された健康診断書
- 英語力の証明
- 資産及び収入の証明
- 申請料F$477(約2万6千円)
情報が少ない
上述のフィジー在住の方のページは2015年の情報で、それによると、「フィジーの『Department of Immigration』のホームページ」に情報があるようですが、2021年6月17日現在、つながりません。
Department of Immigration のホームページ(繋がらず): https://www.immigration.gov.fj/
また、ベルギーのフィジー大使館のページによると、条件等は大体同じですが、年齢が60才となっています。
Embassy of the Republic of Fiji
日本のフィジー大使館のページには、情報の記載はありません。
日本のフィジー大使館: Visa – Embassy of the Republic of Fiji
ということで、最新の情報は、日本のフィジー大使館に直接問い合わせるのが確実だと思います。
その他の選択肢
フィジーに長期滞在するその他の方法としては
- 投資家用ビザ
- 労働ビザ
があります。
投資家用ビザは、F$250,000(約1,330万円)の投資で7年間のビザを得られるものです。これについては別途記事を書こうと思います。
労働ビザに関しては、現地の企業に就職するという選択肢もありますが、自身で起業して経営者として労働ビザを取得するという選択肢もあります。詳細は、以下のページを参照して下さい。
Investment Fiji : Investment Approval Process
フィジーについて
フィジーという国についても少し触れておきます。
安価な語学留学先として人気
フィジーは元々イギリスの植民地で、現在も英連邦に加盟しており、英語が公用語です。また、アメリカやイギリスなどの先進国に比べると物価が安いため、安価な英語留学先として人気です。
語学学校は、パッと検索した限りだと日本人向けが4校、非日系の学校も10校以上はあるようです。ただ、語学留学でフィジーを訪れるには日本人が一番多いようなので、日本人向けの学校は避けた方が良さそうです。
リゾート
フィジーは南太平洋にあり、300くらいの島からなっています。リゾートホテルでのんびりするのも良いですし、マリンスポーツやアクティビティをするのも良いと思います。離島ツアーも沢山あるので、自然を満喫したい方にはお勧めです。
その他の情報
フィジーは世界幸福度ランキングで2016、2017年に2年連続世界一位を獲得したそうで、大らかで幸福感溢れる人が多いようです。
そんな人達が住む国ですので、殺人などの重大な犯罪はそれほど多くはないようです。とは言え、スリなどの軽犯罪は普通にありますし、他の国と同様に用心が必要です。
それ以外に、フィジーというとラグビーが有名です。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップにもオセアニア地区代表として出場していますし、過去に何度もワールドカップには出場しています。日本代表主将であるリーチ・マイケル選手のお母さんはフィジー出身だそうです。
まとめ
フィジーのリタイアメントビザは、銀行に約538万円を預ける必要がありますが、45才以上で一定の定期収入がある人であれば取得可能なので、南国でノンビリ過ごしたい人には良いと思います。
一方、日本人の取得者はそれほど多くないですし、フィジーの政府機関のサイトは(上述の Immigration Department もそうですしそれ以外も)繋がらなかったり情報が古かったりというのもあるので、大使館などに直接問い合わせるか、信頼できるエージェントに依頼する必要があると思います。