マレーシア MM2H の条件が大幅に厳しくなって2021年10月に再開予定

コロナ禍で申請受付をずっと停止していた MM2H ですが、条件を変更して10月から受付を再開するというニュースが入ってきました。

本サイトの以下の記事は、現時点で分かる範囲で最新情報に更新してあります。

主な変更点

変更点に関しては、本サイトでも何度か紹介した IKI LINKS さんという業者のページに詳しく載っていますので、まずはそちらのリンクを貼ります。

MM2Hビザが新条件で再開!【申請受付は2021年10月から】 | マレーシア・ジョホールバルへの移住のことならIKI LINKS

リンクを開くのが面倒くさいという人のために、以下にも記載します。

金銭的な負担が大幅増

  • 日本での資産証明
    • 変更前: 50才未満: RM500,000以上 (約1300万円)
    • 変更前: 50才以上: RM350,000以上 (約910万円)
    • 変更後: RM1,500,000(約3900万円
  • 定期預金
    • 変更前: 50才未満: RM300,000以上 (約790万円)
    • 変更前: 50才以上: RM150,000以上 (約390万円)
    • 変更後: RM1,000,000以上 (約2600万円)
  • 必要な月収
    • 変更前: RM10,000以上(約26万円)
    • 変更後: RM40,000以上 (約104万円)
  • 家族のビザの追加
    • 変更前: 定期預金無しで取得可能
    • 変更後: 家族1人につき、RM50,000(約130万円)追加

金額的な要件がかなり厳しくなっていますね。

その他の条件も厳しく

  • マレーシアへの滞在義務
    • 変更前: なし
    • 変更後: 50才未満は、年間90日以上
  • 有効期間
    • 変更前: 10年間
    • 変更後: 5年間
  • ビザ発給費用、申請処理手数料
    • 変更前: ビザ発給費 RM90/年(約2300円)、手数料無し
    • 変更後: ビザ発給費 RM500/年(約1万3千円)、手数料は申請者RM5,000(約13万円)、帯同者RM2,500(約6万5千円)

一番大きいのは、50才未満の滞在義務ですね。今までであれば、「とりあえず取得しておく」という選択肢もありましたが、今後はそれが出来なくなります。

MM2H 以外の選択肢

選択肢は3つ

現状では、マレーシア移住に使えるその他の選択肢として以下の3つがあります。

  • S-MM2H取得
  • マレーシア法人を作って就労ビザ取得
  • ラブアン法人を作って就労ビザ取得

詳細は以下のリンクよりご参照下さい。

どれを選べば良いか

考慮すべき点としては、以下が挙げられます。

  • 住む場所: 日本(すぐには移住しない)、サラワク州以外、サラワク州
  • 用意できる金額
  • 目的: リタイア後の移住、子供の英語教育のために家族で移住、日本の仕事のリモートワーク、etc.

これについては、別途記事を書こうと思います。

感想

今回の変更により、MM2H は準富裕層以上が対象のステータスとなってしまいました。正直言って、この金額を出してまでマレーシアに住みたいという人はそこまで多くないと思います。

8/18に本サイトで公開予定の記事が、比較的安価な EU 圏の投資ビザを扱ったものなのですが(公開しました)、いくつかの国では MM2H より安い金額で投資ビザが取得出来ます。リタイア後の移住目的であれば、同じ東南アジアのフィリピン・タイもありますし、ヨーロッパでもそこまで高くありません。本サイトのリタイアメントビザ情報は、以下のページにまとまっていますので、よろしければご参照下さい。

リタイアメントビザ アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報

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