早めに取得した方が良いもの、そうでないもの

海外移住に興味を持った人は、ビザ取得等の代行業者に資料請求をしたりメルマガに登録する場合も多いと思います。そうした業者からのメールで

「残りわずか!」

とか

「期間限定」

など書かれている事もありますが、どうすれば良いのでしょうか。

とあるビザを今すぐ取るべきなのか、実際に必要となるまで待つべきなのか、というのが今回の話題です。

結論

先に結論を書いてしまうと、

  • 一度取得したら半永久的に有効なものは、早めに取った方が良い
  • 更新が必要なものは、急いで取らなくても良い

ということになります。

以下、もう少し詳しく説明します。

半永久的に有効なもの

なぜ早めに取るべきか

「一度取得したら半永久的に有効なものは、早めに取った方が良い」と書きましたが、なぜでしょうか。

理由は主に以下の2つです。

  1. ビザ・ステータス関連の制度は厳しくなることがほとんど
    • 規制緩和などで緩くなることはあまり無い
    • 「お得」と思われるものは特にその傾向がある
  2. 一度取得したビザ・ステータスは、制度の変更で無効になる事は少ない

例えば、Xという国に移住出来るAという有効期限無しのビザを考えます。そのAビザを取得した後で、Aという制度はなくなり有効期限が5年間のBという制度に変更になったとします。そうした場合でも、Aを取得済みの人は、取得時の条件であるビザの有効期限無しというのがそのまま継続される場合がほとんどです。

なぜかというと、Aを取得済みの人に有効期限を設定してしまうと、当初の約束に反することになるため、Xという国の信用・人気が落ちてしまいます。そうすると、今後の移住希望者等が減ってしまい国にとっても不利益になるからでは無いかと思います。

過去に厳しくなった具体例

過去に取得の条件などが厳しくなった例は、パッと思いつくだけでも

  • マレーシア MM2H: 取得に必要な金額が増えた
  • フィリピン ASRV: 金額が増えた
  • ニュージーランドの永住権(技術移民): 必要な点数が増えた(今は、NZ 国内で就職が決まってないとほぼ無理)
  • ハンガリーの投資移民: 制度自体が無くなり、新規では取得出来なくなった

などがあります。詳しく調べればまだまだあると思います。

(余談)ビザ・ステータス以外も同様

銀行口座

銀行口座に関してもビザ・ステータスと同じ事が言えると思います。

銀行口座は、一度開いてしまえば更新手続きもありませんので、昨今のマネーロンダリング防止などに伴う制度の厳格化を考えると、移住予定の国の銀行口座を早めに開設しておくというのも一つの手だと思います。

個人的な例で言うと、私は10年以上前(2000年代)にふとしたきっかけで

  • シンガポールの銀行口座
  • ベトナムの銀行口座、証券口座

を作ったのですが、非常に簡単に作る事ができました。

ちなみに、シンガポールの場合はビザ無し渡航でパスポートだけで OK でしたし、ベトナムの場合は日本の業者経由で、現地に滞在せずに開設できました。

日系航空会社のステータス

海外移住とはそこまで関係はありませんが、日系の航空会社である JAL と ANA には、それぞれ JAL Global Club (以下、JGC)、ANA Super Flyers Card (SFC)という制度があります。

通常、航空会社のステータスというのは、1年間に沢山飛行機に乗ると、翌年にステータスがもらえるという仕組みです。逆に言うと、ステータスを維持し続けるには、毎年沢山飛行機に乗る必要があります。

JAL、ANA も、それぞれクリスタル・サファイア・エメラルド(JAL)、ブロンズ・プラチナ・ダイアモンド(ANA)というステータス制度があり、それらは海外の航空会社のステータス制度と同様です。

ただ、JAL の場合はサファイア以上、ANA の場合はプラチナ以上の人だけが加入できる特別なクレジットカードがあり、それらが JGC、SFC です。それらのクレジットカードは、持っているだけ(毎年1万円〜数万円程度を払うだけ)でステータス会員と同様の特典が得られます。つまり、JGC、SFC のクレジットカードを持っている人は、年会費を払ってさえいる限り、飛行機に全く乗らなくてもステータスが維持できるのです。

この制度も、無くなることは当分無さそうですが、取得が難しくなったりする可能性は十分考えられます。そのため、飛行機によく乗る人は、少し頑張って今のうちに取っておくのも良いと思います。

私は、仕事でそこそこ飛行機には乗るものの、ステータスには届かないくらいの頻度でした。ただ、数年前に、仕事での搭乗に加えて日帰りの沖縄旅行とかを何回か行い、何とかステータスを取得して SFC を、翌年には JGC を取得しました。俗に言う「SFC/JGC修行」です。その後は、今まで通り仕事での搭乗のみに戻したので、当然ステータスには届きませんが、SFC/JGC カードのおかげで優先搭乗・空港ラウンジ使用などの特典を得られています。

更新が必要なもの

なぜ急いで取らなくても良いか

「更新が必要なものは、急いで取らなくても良い」理由は、以下の通りです。

  • 早めに取得しても、制度変更があれば、更新時には新しいルールが適用されることがほとんど

前の方に書いた「一度取得したら半永久的に有効なものは、早めに取った方が良い」理由の反対ですね。

例えば、Y という国の3年間有効な C というビザが簡単に取得できるとします。その後、C ビザの取得に必要な書類などが増えたり条件が厳しくなったとします。こうした場合、最初は簡単に取得したとしても、更新時には新しい厳しい条件が適用されることがほとんどです。

具体的にはどのようなものか

具体的には、以下のような期限があるビザのことです。

  • ワークビザ
  • ノマドワーカー向けビザ

こうしたビザは取得すべきかどうかは、「今現在必要かどうか」というのを判断基準にして下さい。

まとめ

ビザ・ステータスは、時間が経つ毎に取得の条件などが厳しくなることがほとんどです。なので

「厳しくなる前にとりあえず取っておこう」

と思う人も多いかと思います。

更新が不要なビザ・ステータスであれば、とりあえず取っておくというのも良いですが、更新が必要なものであれば、制度が変わると更新時に新しい制度が適用されることが大半ですので、本当に必要となったときのみに取得するのが良いでしょう。

また、ビザ・ステータス以外でも同様で、銀行口座や日系航空会社の上級会員ステータスなどは、時間とお金の余裕があるときに開設・取得しておくと良いかもしれません。

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