ウクライナのIT技術者向け永住権を取得してみる(2)

ウクライナのIT技術者向け永住権を取得手続き中ですが、進展がありましたので簡単に報告します。

前回の話は以下をご覧下さい。

制度自体については、以下のページをご参照下さい。

手順のおさらい

前回書いた通り、永住権取得の流れは大雑把には

  1. 現地で「移住許可」を申請、結果が出るまで最長1年間待つ
  2. 申請が許可されたら、Dビザで再度渡航し、「永住権」を申請
  3. 15営業日後、「移民カード」を取得

という形のようです。

今お願いしている弁護士/業者の場合、第1段階の書類に関しても

  • 最初はパスポートと雇用を証明する書類のみ必要
  • その後、残りの書類を用意する

という通り2つのステップに分かれています。その弁護士/業者経由の時がそうなのか、そもそも制度としてそうなっているのかは今のところ分かりません。

第1段階の前半が完了

9/20頃にパスポートのコピーと雇用を証明する書類の2点を、その弁護士/業者経由で提出してもらいました。

そして、10/5に Ministry of Economy からウクライナ語でメールが来ました。2つ添付ファイルがついていて、1つが Ministry of Economy のもの、もう1つが Ministry of Digital Transformation のもので、それぞれの ministry で提出書類を確認して条件を満たしていることを確認した、というような内容でした。1つ目の PDF の冒頭の文だけ抜き出しておきます。(興味のある方は Google 翻訳にかけてみて下さい。)

Міністерство економіки України розглянуло копії Ваших документів та повідомляє.

Перелік спеціальностей та вимог до кваліфікації спеціалістів і робітників, потреба в яких може бути задоволена за рахунок імміграції у 2021 році, затверджено наказом Мінекономіки від 06.01.2021 No 18 (зі змінами).

今後やること

今後の流れを書いておきます。

残りの書類集め

第1段階の「移住許可」のためには以下の書類が必要です

  • パスポート(済)
  • パスポートサイズの写真3枚
  • 住所を証明する書類(★)
  • 無犯罪証明書(★)
  • 健康診断の結果
  • 業務経験を証明する書類(済)
  • 大学の卒業証書
  • 家族構成が分かるもの(戸籍謄本等、家族も申請する場合のみなので、今回は不要)

(済)のものは前回提出済みなのですが、次は(★)をつけたものを取得するようにいわれました。健康診断は現地で受けるようなので分かるのですが、大学の卒業証書も不要のようです。事前に取得したのですが・・・

それらの書類はアポスティーユを付けるように指示されました。翻訳は現地で行うようなのでしなくて良いそうです。

「移住許可」の申請

書類集めが終わったら、現地に渡航して移住許可を申請します。今回の申請は、2021年の枠のため2021年内に申請する必要があるようです。

2021年中に申請できない場合は、2022年に再度申請が必要となります。ただし、2022年の枠が発表されるのが1月の頭では無いため、実際には2022年の3月くらいから再度動き出すことになりそうです。

Dビザ、永住権、移民カード取得

移住許可が取得出来れば山は越えたことになります。後は、Dビザを取得して現地へ再度渡航、永住権、移民カードの取得という流れです。詳しくは冒頭のリンクを参照して下さい。

まとめ

「移住許可」申請の第1段階が完了しました。あとは残りの書類を集めて、現地に渡航して移住許可の申請を行います。

今のところ順調ですが、この手のことはどこで詰まるか分かりません。また動きがありましたら、随時ブログに書いていきます。

本シリーズの他の記事は、以下のページから参照できます。

ウクライナ アーカイブ – 非富裕層向け海外移住情報

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「ウクライナのIT技術者向け永住権を取得してみる(2)」への4件のフィードバック

  1. 管理者様、てると申します。はじめまして。投稿とても参考になりました。2つ質問しても構いませんか?私はIT業界に長くいますが、学位を持っていません。この場合、資格要件を満たしていないでしょうか?また、現地の弁護士とは英語でのやり取りは可能でしたか?よろしくお願い致します。

    返信
    • てる様

      コメントありがとうございます。仕事が忙しくてサイトの方を全然見ていませんでした。取り急ぎご質問に回答いたします。

      > 私はIT業界に長くいますが、学位を持っていません。この場合、資格要件を満たしていないでしょうか?

      実務経験があれば大丈夫なようです。

      > 現地の弁護士とは英語でのやり取りは可能でしたか?

      はい。

      ただ、周知の通り、ウクライナはあんな状況ですので、当面はビザどころでは無さそうです。

      返信
  2. こんにちは。ウクライナの永住権情報を調べていてこちらのページにたどり着きました。

    その後手続きの方はどうでしょうか?新型コロナに、緊迫するウクライナ情勢など、渡航のハードルは高まってきているのではないかと思います。

    ぜひ近況を教えてください。

    返信
    • 佐々木様

      コメントありがとうございます。仕事が忙しくてサイトの方を全然見ていませんでした。

      仰るとおり渡航のハードルは高いと思いますし、現状、ウクライナのビザを取るメリットが全くありません。というか、渡航すら難しいですし大変危険ですね。

      早く事態が解決することを願っています。

      返信

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