ギリシャのデジタルノマドビザ

以前、以下のような記事を書きましたが、本ブログの更新をサボっている間に情報が色々揃ってきましたので、このページにまとめます。

ギリシャのデジタルノマドビザの目的は、他国と同様、ギリシャで働く外国人リモートワーカーを呼び込むことです。デジタルノマドビザを取得することで、リモートワーカーとして最長3年間、滞在することができます。ただしリモートワーカーを対象としているため、ギリシャの企業で働くことはできませんのでご注意ください。

概要

  • 年齢、学歴、学歴等は不問
  • 現地企業での就労は不可
    • ギリシャ企業以外とのリモートワークが必須
    • 自営業の場合も申請可能
  • 有効期間は1年間だが、2年間更新し、最大3年間滞在可能(※)
  • 申請者の月収が€3,500(約57万円)以上必要(※)
  • 申請費用は€75(約12,000円)
  • 家族同行可能
    • ただし同行する扶養家族1人につき申請者の月収最低額、申請費用が増加(※)

※: いずれも後述

官公庁の公式情報では無いものの、以下のサイトが半公式情報っぽかったので参考にしました。

Become Digital Nomad in Greece | Work From Greece

また、デジタルノマドビザはギリシャのタイプ D ビザの一種との事で、申請書類などについては「Greek type D visa」などで検索した方が詳細な情報が得られると思います。参考までに、ギリシャ大使館のビザ関連ページへのリンクを載せておきます。

Visas – Greece in Japan

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EU 圏内のラトビアに6万ユーロの投資で移住可能?

北欧バルト三国の1つであるラトビアには、投資によって最大5年間有効なビザが取得出来ます。ラトビアは EU 加盟国でシェンゲン協定にも加盟しているため、ラトビアのビザ保持者は他のシェンゲン協定国に自由に行き来が出来ます。

本制度が停止中?

本題に入る前に重要なことを書いておきますが、2022年5月現在、本記事で紹介する投資ビザ制度が停止中であるという情報が入ってます。

元々、ロシア人・ベラルーシ人の取得者が多かった制度なのですが、ロシアのウクライナ侵攻に伴い、ロシア人・ベラルーシ人に対して停止しているのか、それとも制度全体として停止中なのかは、確認が取れていません。

本記事を書き始めたのは2022年3月なのですが、書いている途中で、このような情報が入ってきました。従って、以下の情報は今では無意味になっている可能性もありますが、今後再開される可能性なども考えて、元の記事のまま残しておきます。

概要

  • 以下のいずれかを行う必要がある(※)
    • 5万ユーロ(約700万円)を企業に投資+1万ユーロ(約140万円)の支払い
      • 従業員50人未満、売上 or 資産1千万ユーロ(約14億円)未満
    • 10万ユーロ(約1390万円)を企業に投資
      • 従業員50人以上、売上 or 資産1千万ユーロ(約14億円)未満
  • 5年間有効
    • ID カードの更新が毎年必要
    • 5年後に再度取得は無理そう
  • 滞在義務は無い
  • 年齢制限は無い

※: それ以外にも、25万ユーロ(約3480万円)の不動産投資などでもビザを得られます。詳しくは、以下の公式情報をご覧下さい。

How long may the residence permit be issued for? | Pilsonības un migrācijas lietu pārvalde

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ノルウェーの個人事業主向けビザ

北欧のノルウェーには個人事業主向け就労ビザがありますので、今回紹介します。他の国の個人事業主向け(フリーランス向け)就労ビザと同様、基本的にはノルウェーの顧客がいることが前提のようです。

ちなみに、正確にはビザではなく滞在許可です。

概要

実は、ノルウェーに個人事業主として滞在するには、

  • ノルウェー国外(日本等)の個人事業主として滞在する
  • ノルウェーで個人事業主として登録(起業)して、その資格で滞在する

という2通りがありますが、今回は前者について説明します。

以下、概要です。

  • ノルウェー国外の個人事業主が対象
  • ノルウェー企業の顧客がいること
    • 他のノルウェー企業とも契約する際には、改めて本滞在許可を別途申請する必要がある
  • 2年間有効、最大6年間まで更新可能
  • 取得には、学歴あるいは資格が必要
    • 大卒、など
  • 397,100クローネ(約534万円)以上の年収が必要
  • 家族も同行可能

英語ですが、ノルウェー移民局の以下のページに、基本的な情報がまとまっています。

Want to apply: Skilled workers – UDI

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クロアチアのデジタルノマド「ビザ」は1年間滞在可能だが更新不可

クロアチアでも新たにデジタルノマド「ビザ」の制度が導入されたので紹介します。「ビザ」と括弧書きにしてある理由ですが、クロアチアの入国はビザ無しで行い、その後に最大1年間の滞在許可の申請を行うという流れだからです。他国でも似たような制度は多いですね。

クロアチア、デジタルノマド「ビザ」の概要

正式にはビザでは無く「一時滞在許可」ですが、以下が概要です。

  • 1年間有効
    • 更新は不可
    • 期限切れ後、6ヶ月経過後に再度申請は可能
  • 滞在予定月数 x 16,907.50クーナ(約29万3千円)の残高証明が必要
    • 12ヶ月で202,890クーナ(約352万円)
    • 家族が1名追加になる度に、10%(1ヶ月当たり1,690.75クーナ、約2万9千円)追加が必要
  • リモートワークの会社員または自営業者が対象
  • クロアチア国内でのリモートワークが可能
    • クロアチア国内の企業での就労は不可
  • 費用は合計660クーナ(約1万1千円、クロアチア国内で申請する場合)
  • 住居の証明、保険が必要
  • 家族も同行可能
    • 本人が許可された後に、別途申請が必要

以下が公式の情報です。

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マルタのデジタルノマドビザは1年間有効で更新可能

マルタは地中海に浮かぶ島国(イタリアのシチリア島の南)ですが、ヨーロッパでは珍しく英語が公用語の国のため、英語留学でも割と人気があります。そんなマルタですが、今年の6月頃にデジタルノマドビザ(正式名称 The Nomad Residence Permit)の制度が出来ましたので、紹介します。

概要

  • 1年間有効
    • 条件を満たす限り更新可能
  • 以下の人が対象
    • マルタ国外の企業で働いている会社員
    • マルタ国外の自営業(企業の株主・パートナー)
    • 主にマルタ国外の顧客を相手にしているフリーランス
  • 2,700ユーロ/月(約35万円)以上の収入が必要
  • 家族も同行可能
  • 費用は300ユーロ/人(本人、同行家族共に)
  • 旅行保険に入っている必要がある
  • 申請承認後、住居の証明が必要(賃貸あるいは購入)

詳細は以下のページをご参照下さい。

Residency Malta Agency

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EU 圏の投資ビザ最安値は約3200万円

本ブログの対象読者は非富裕層なので、EU 圏の投資移民はなかなか手が出ないと思います。ただ、EU 圏の投資ビザ最安値は25万ユーロ(約3200万円)で、その他の費用も含めると3500万円で何とか収まります。

3500万円なら持ち家を売ったりして何とかなる、という人もいると思いますので、最安値の投資ビザを紹介します。

最安値は25万ユーロ、3カ国

実は、最安値の25万ユーロで移住出来る EU圏の国は、以下の3カ国あります。

  • イタリア
  • ギリシャ
  • ポルトガル

ただ3カ国の投資ビザは性格がそれぞれ異なりますので、後ほど個別に説明します。

これらの3カ国のどれかに住みたいのであれば、その国の投資ビザ(あるいは他のビザ)を取得すれば良いですが、

「EU圏であればどこでも良いので、保険として永住権を持っておきたい」

という方であれば、ギリシャが良いかもしれません。

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ウクライナのIT技術者向け永住権

つい先日、ウクライナの投資永住権について記事を書きましたが、IT技術者向けであれば比較的簡単に永住権が取れそうなので、調べてまとめてみました。

日本語だと、以下の記事を書いている柴田裕史さんという方が発信している情報(及びそれを参照している)が大半なので、英語のウェブサイトやウクライナの法律事務所に問い合わせた内容なども含めてまとめます。

〖速報 〗ウクライナ、日本人含む外国人ITスペシャリスト向けに永住権を発行することを決定! 柴田裕史:隠れたIT大国 ウクライナ:オルタナティブ・ブログ

概要

  • 10年間有効、更新可能
  • 就労可能
  • ウクライナでの滞在義務無し
  • 家族も同行可能
  • IT 技術者が対象(詳細は後述)
    • フリーランスでも取得可能
      • ウクライナ企業との契約などは不要
    • 年間で約5,000人の枠が定められている

制度の概要は、以下の公式サイトを見て頂くのが良いと思います。

Quotas for foreign ІТ specialists

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イタリアにフリーランスとして移住する

先日、イタリアのリタイアメントビザについて記事を書きましたが(以下を参照)、今回はイタリアでフリーランスとして就労ビザを取得して移住する方法について説明します。読んで頂くとお気づきになるかもしれませんが、手続きは似ている部分が結構あります。

自営業者向けビザ概要

  • 最長2年間有効、更新可能
    • 5年経過後には、永住権の申請が可能
      • 他のEU諸国とほぼ同様
  • イタリアの顧客がいた方が望ましい(必須では無さそう)
  • 6ヶ月以上連続でイタリアを離れていると更新不可
  • 年間の発行数に制限がある(Decreto Flussi)
    • 例外あり(後述)

なお、イタリアの自営業者向けビザを使っての永住は、

  1. 日本で自営業者向けビザを取得
  2. イタリアに渡航し、1ヶ月以内に居住許可の申請、その後取得

というのが大まかな流れです。詳しくは、イタリア大使館の以下のページを参照して下さい。

Visti

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スペインの自営業者向け就労ビザ

過去に、ドイツやチェコのフリーランス向けビザを紹介しましたが、スペインでもフリーランスが取得出来るビザがありますので紹介します。

なお、スペインに移住する方法としてはリタイアメントビザもありますので、興味のある方はそちらもご参照下さい。

概要

  • 初回は1年間有効、以降は2年毎に更新
    • 5年経過後には、永住権の申請が可能
      • 他のEU諸国とほぼ同様
  • 事業計画などの提出が必要
  • 年間183日以上、スペインへの滞在義務あり
    • 満たさない場合、ビザの更新は不可

なお、スペインの自営業者向け就労ビザを使っての永住は、

  1. 日本で自営業者向け就労ビザを取得
  2. スペインに渡航し、1ヶ月以内に居住許可の申請、その後取得

というのが大まかな流れです。

以下のページの「3. 自営業者(CUENTA PROPIA)の居住・労働許可」が参考になると思います。

日本企業関係者の労働・居住許可等について | 在スペイン日本国大使館

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ドイツのフリーランス/アーティストビザ

ドイツにはフリーランス向けのビザ(正確には滞在許可)があり、それで滞在している日本人もそれなりの数がいます。また、デザイナーなどの場合「アーティストビザ」と書いている方もいますが、手続き等は基本的にはフリーランスビザと同じですので、まとめて紹介します。

概要

  • 6ヶ月〜3年間有効
    • 更新可能
  • 6ヶ月以上連続でドイツを離れる事は出来ない
  • フリーランスとして活動する領域を予め申請する
    • その領域以外の仕事は不可
  • 事業計画、収支計画などが必要
    • ドイツ国内に既に顧客がいることが必須
  • 滞在先を管轄する外国人局にて申請する
    • 地域によって条件・難易度などが異なる

他のヨーロッパ各国にあるフリーランスビザと似たような感じだと思います。

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